プロジェクションマッピング
国際大会

プロジェクションマッピング国際大会
1minute Projection Mapping Competitionは、第10回目を迎える世界的なプロジェクションマッピングの祭典で、厳選された19組のファイナリスト作品が聖徳記念絵画館にプロジェクションマッピング上映されます。
9月の上映時には国内外の有識者8名によって厳正な審査協議が行われ、各賞が決定しました。グランプリ(東京都知事賞)はハンガリーのEPER DIGITALがシンプルな色と3DCGを組み合わせながら、テンポの良い音楽と同期させた斬新な作品で見事に受賞。準グランプリとオーディエンス賞の2冠を獲得したのはタイのDecideKitによる蝶々の成長と変化をモチーフにした美しい作品。3位の審査員特別賞にはドイツのRESORBによるAIアルゴリズムを使った生命生成による意欲作、そしてウクライナのKurbas ProductionがTOKYO TOKYO賞を獲得し、彼らを取り巻く苦しい状況を美しい民族紋様などで紡いだ作品が話題を呼びました。
上映の後半には昨年度グランプリを受賞したインドネシアのTHE FOX, THE FOLKSによる新作、そして真鍋大度氏が推薦する新進気鋭の若手クリエイターYuta Okuyamaによる作品が上映されます。どちらも次代を担う20代の若手クリエイターで、今後のシーンに一石を投じるこの2作品にも要注目です。
「 1minute Projection Mapping Competition 」
2022年受賞者
テーマ『Life』
2022年「1minute projection mapping Competition」グランプリ(東京都知事賞) / TOKYO LIGHTS賞(準グランプリ) / 審査員特別賞 / Tokyo Tokyo賞 / オーディエンス賞 の各受賞者が決定しました!
2022年ファイナリスト作品
招待作品
「AD ASTRA」
THE FOX, THE FOLKS

私たちは皆、同じ源から生まれ、周囲から学び、生きている。
時に、私たちは夢を持ち、そして皆と違う、誰もやっていないことをするには勇気を要する。
何を成し遂げたいのか明確な考えを持ち、どんな困難や問題にも立ち向かう最大限の努力をしなければならない。
まずは、最大の敵は自分自身であることを自覚し、それに向き合うこと。
自分がどこにいるのか、どこに属しているのか、そして、自分が何者なのかを受け入れること。
これから先、星に向かって動きだし、輝き、困難に思いを馳せる覚悟をしよう。
そして、どんな困難も乗り越えてきたことに誇りを持つのだ。
自分の夢に近づこうと輝いている私たちを皆が見ている。
あらゆる領域、型にはまった自分を打ち破るのだ。
そしてまた、私たちは、次の夢へと向かっていく。なぜなら、帰するところ、私たちは自分自身の人生の輝く星なのだから。
「System」
Yuta Okuyama

まるで生きているかのように相互に作用しあって均衡を保つ、システムそのものの有機的な振る舞いに着目した。
本作品は、コンピュータ上で、プリミティブな形状からなる物体のシミュレーションを構築し、力に対する反応と、その結果の動きが空間に与える影響を可視化、誇張することにより、複雑な相互作用の中に美しさを見出すことを試みる。
1minute Projection Mapping Competition
大会審査員
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大会総合プロデューサー、クリエイティブディレクター
石多未知行
(一財)プロジェクションマッピング協会 代表、カラーズクリエーション(株)代表取締役、(株)NIGHT WAVE 代表取締役。
映像を光として捉え、空間をダイナミックかつ幻想的に表現するアーティストとして、国内外で広く活動。アーティストの視点を持った企画プロデューサー・演出家として、様々な個性的プロジェクトを多数手掛けている。2012年より手掛けるプロジェクションマッピング国際大会を始め、海外の国際祭典や国家事業での制作依頼、講演、審査員などにも多数招聘されるプロジェクションマッピングの世界的識者となっている。 -
クリエイティブ・ディレクター、プロデューサー、キュレーター、コンサルタント
Gill Minervini
クリエイティブ・ディレクター、プロデューサー、キュレーター、コンサルタントとして、フェスティバルや大規模イベントのディレクションに30年以上の経験を持つ。
中国最大の旧正月の祭典Lunar New Year Festival、国際的なパブリックアートの祭典Art & About Sydney、年間200万人以上を動員するSydney's Christmas Celebrationなどの主要イベントプログラムの指揮を執り、功績を残してきた。2021年3月にビビッド・シドニーのフェスティバル・ディレクターに就任し、2022年のフェスティバルを演出、来場者数250万人以上の集客に貢献した。 -
東京藝術大学長
日比野克彦
1958年岐阜市生まれ。
東京藝術大学美術研究科大学院修了。
1982年第3回日本グラフィック展大賞、
1983年第30回ADC賞最高賞
1986年シドニー・ビエンナーレ、
1995年ヴェネチア・ビエンナーレ出品。
1999年毎日デザイン賞グランプリ、
2015年文化庁芸術選奨芸術振興部門文部科学大臣賞受賞。
2007年より東京藝術大学教授。今年4月1日、東京藝術大学長に就任。
他の主な要職として、岐阜県美術館長、熊本市現代美術館長、日本サッカー協会社会貢献委員長を務める。 -
アーティスト、プログラマ、DJ
真鍋大度
アーティスト、プログラマ、DJ。
2006年Rhizomatiks 設立。
身近な現象や素材を異なる目線で捉え直し、組み合わせることで作品を制作。高解像度、高臨場感といったリッチな表現を目指すのでなく、注意深く観察することにより発見できる現象、身体、プログラミング、コンピュータそのものが持つ本質的な面白さや、アナログとデジタル、リアルとバーチャルの関係性、境界線に着目し、様々な領域で活動している。 -
クリエイティブディレクター
MELISSA WEIGEL
カナダのモントリオールを拠点とするマルチメディア・エンターテイメント・スタジオMoment Factoryは映像、照明、建築、音響、特殊効果といった様々な専門分野を統合し人々の心に残る体験を提供する。MelissaはMoment Factoryの設立以来、クリエイティブディレクターとしてアンダーグラウンドのクラブシーンから世界最大級のショーやイベントまで幅広く手がける。
没入型マルチメディアデザインとエンターテイメントを専門としライブパフォーマンスとデジタルアートの融合を実現してきた。 -
クリエイティブディレクター
YURI KOSTENKO
世界中の舞台、博物館、プラネタリウムに没入型体験と映像技術を提供するクリエイティブスタジオ、フロントピクチャーズの共同設立者であり、CEO。
主なクライアントはフェラーリ、メルセデス、LG、コカ・コーラ、マスターカード、ユーロビジョン・ソング・コンテスト、アメリカズ・ゴット・タレントなど。
2017年にはウクライナ最大の光とメディアアートの野外フェスティバルKyiv Lights Festivalを共同設立。没入型メディアエンターテインメントを推進するコミュニティのメンバーとして、各国のイベントやフェスティバルに頻繁に登壇、審査員を務め活躍。 -
体験設計・演出家
古屋 遙
人間共通の感動や共感性をテーマに、身体・空間・技術が融合した総合演出を手掛ける。リアルとバーチャルを統合した体験設計や広告・教育番組・遊具のディレクション、MVの映像演出など様々な領域で「想像力を社会に実装する」試みを行っている。「大河ドラマおんな城主直虎」、「TWICE Dome Tour」など演出。
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マルチメディアチーム
THE FOX, THE FOLKS
前回大会でグランプリを受賞したインドネシアのバンドンを拠点とするマルチメディアチーム。 学生時代からの友人であるファジャール・クルニア(ヴィジュアルアーティスト)とラフィコ・リンガ(アニメーター)の二人により設立。
THE FOX, THE FOLKSの特徴である「2Dスタイル」と「ストーリーテリング」を追求するスタイルで、国内外を問わずMV、広告、プロジェクションマッピングなど多岐に渡る様々なアニメーションプロジェクトに携わっている。その新鮮なビジュアルで、誰もが楽しめるストーリーを伝えていくことを目指している。