1minute Projection Mapping Competition

プロジェクションマッピング国際大会

1minute Projection Mapping Competitionは、2012年から始まった世界的にも歴史と権威ある、日本発のプロジェクションマッピング国際大会です。毎年異なる制作テーマの元、1分から1分59秒の短い映像で世界一の作品が競われます。
世界中のトップクリエイターから、新進の若手までが入り混じり、ハイレベルで個性豊かな作品を一度に見ることができる国内でも唯一無二の祭典です。

毎年この大会から新たなトップクリエイターが見出され、プロジェクションマッピングの今後のシーンに多大な影響をもたらすほど、世界中のマッピングクリエイター達から注目を集めています。
本年度は「Mirror:鏡」をテーマに、世界56の国または地域から278組ものエントリーが寄せられました。

ファイナリスト作品

テーマ: 『Mirror:鏡』

BBCDesign(日本)

タイトル: 縁 -en-
縁 -en-
作品コンセプト

鹿とマンタが自然界で出会うことがないように、私たち人間も一生のうちに出会うことのない人々が数多く存在します。しかし、人も動物も同じ時間を共有し、その時間の中で木の根のように広がる「縁」が、限られた人々と私たちを見えない糸で結びつけています。
このプロジェクションマッピングでは、鏡のように見えない部分を映し出し、目には見えないが確かに存在する繋がりを表現しました。鏡は、私たちの目に見えない一面を映し出すと同時に、私たちを他者と結びつける窓でもあります。この映像作品を通じて、皆さんがそれぞれの「縁」を感じ、思い出していただければ幸いです。
また、映像に合わせた音楽は、不思議の国の入り口や別世界への扉をイメージし、リバースサウンドを取り入れました。この独特な音楽が、観る者を新たな世界へと誘い、映像の持つメッセージを一層深めてくれることを願っています。
人と人、そして人と自然が織りなす縁を、この映像で鏡のように鮮明に映し出し、観る者の心に新たな気づきをもたらすことを目指しています。

アーティスト紹介

宮崎を拠点に、DTPデザイン、WEBデザイン、CM撮影、動画制作を手掛けるクリエイターチーム。
地元宮崎のみならず、県外のクライアントからも高い評価を受け、活動の幅を広げています。
宮崎で開催された「1minute Projection Mapping Competition」に初挑戦し、初作品で見事にファイナリストに選ばれる、その後も、2022年と2023年には2年連続でファイナリストとして選出されるなど、確固たる実績を築く。
クライアントにとって身近で信頼されるパートナーであることを目指し、常に進化し続け最新の技術とクリエイティブな発想を駆使し、各プロジェクトに対して情熱を持って取り組む。
デザインや映像制作の分野で優れた成果を上げるだけでなく、クライアントのニーズに応える柔軟性と、常に新しい価値を提供するための革新的なアプローチで、これからも成長し続る。

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OOOPStudio(イタリア)

タイトル: Kairos
Kairos
作品コンセプト

カイロス(古代ギリシャ語:καιρός)とは、「正しい、重要な、好機 」を意味する。デジタルと人間の知性が融合する創造的なプロセスにおいて、AIの生成的な可能性を探求。原初的な要素である水は、このデジタルの進化を促し、建築を生命体へと変貌させる。建築を解体し、流体シミュレーションを用いることで、新たな現実を創造し、それが鏡として機能する。これらの鏡は、私たちの世界を不完全な反射として映し出し、歪め、認識を挑戦し、身近な要素を新たな視点で浮かび上がらせる。このプロセスは、私たちの現実と潜在的な未来の両方についての深い理解を育む。

アーティスト紹介

ビデオ、マッピング、インスタレーションを手掛けるアーティスティックデュオ。実データをデジタル処理することで、仮想世界と現実世界をつなぎ、喚起的なイメージと本質的なビジョンを生み出す。デジタルの領域に新たな生命を見出す自然の要素の融合を通して、単純な表現を超越したユニークな抽象作品を創り出す。テクノロジーを駆使した歪みが周囲の現実を物語る、時間に対する考察の役割を果たしている。

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RodarStudio(チリ)

タイトル: Fictions
Fictions
作品コンセプト

「Fictions」は、夢のようなイメージと抽象的な幾何学形態、動物のモチーフ、シャーマニズム的な人物を融合させたダイナミックなマッピング・インスタレーションを通して、超現実的で謎めいた世界を掘り下げる。この没入型プロジェクトは、幻想的な生き物、複雑な模様、謎めいた対話をする幽玄な人物を絡ませながら、視覚的な物語の迷宮を作り上げている。視聴者は、移り変わる風景を横断し、刻々と変化する視点に遭遇しながら、現実と想像が融合する世界を巡る。象徴的で隠喩的なレイヤーの探求を誘い、視聴者を視覚的に豊かで不可解なフィクションの世界を巡る内省的な旅へと誘う。有機的、幾何学的、スピリチュアルな要素の相互作用は、深い驚きと好奇心を呼び起こす。

アーティスト紹介

高品質のアニメーション、全天周映像体験、プロジェクションマッピングを専門とするチリ拠点のデジタルアートスタジオ。革新的で没入感のあるデジタルコンテンツの制作に17年以上の経験を持つ。代表は、デジタルアニメーター兼ビジュアルアーティスト、セバスチャン・ロドリゲス。ドイツ、ロシア、日本、中国、ルーマニア、インドネシア、カナダなど、世界中のフェスティバルや会場で作品を発表。テクノロジーとクリエイティビティを融合させ、観客を惹きつけ一体化させる映像体験を提供している。

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凹凸工作室(中国)

タイトル: Beyond the Light
Beyond the Light
作品コンセプト

建物を擬人化することで、この作品が心の鏡として機能し、観客を自己探求のの旅へと誘う。霧のように絡み合った思考、希望に燃える情熱的な炎、光と影の中に残る逡巡の瞬間、そして静謐で澄んだ湖のような静寂の瞬間など内なる世界のさまざまな変化を見ることができる。
この作品は白と黒から始まり、徐々に鮮やかな色彩へと変化していく。それは華やかな視覚的変化であると同時に、単調から豊かさへ、単純から統合へと心が変化していくことを意味している。この鏡の中で絡み合う色彩は、人生の色彩と深みを映し出し、人間の心の無限の可能性を物語っている。

アーティスト紹介

日本語+英語:
アートを愛する若手クリエイターで構成された中国出身のチーム
生活を豊かにするのはアートと信じている。
We are the team 「aotoo studio」 from China.
Our team is made up of young creators who love art.
We believe that art enriches our lives.

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Eloi Février(フランス)

タイトル: Water Mirror
Water Mirror
作品コンセプト

記念絵画館:現在、具体的なもの、私たちが自分の目で見ているものを表す。
プールに映る彼(カクイケ):未来 - 映るのは蜃気楼、幻想、現実の歪み。
だから水は私たちの日々のように流れ、他の要素よりも横断、旅、純粋さ、深淵を象徴している。
水の反射を見ていると、回想が始まる。

アーティスト紹介

フランス在住、ビデオマッピングを専門とするフリーランスのモーションデザイナー。詩、映像、サウンドを通して、観客に感情を伝える。プロジェクションマッピングは、映像をただ単に建物と結びつけるだけでなく、特にその歴史を通して、建造物とのつながりが重要と考える。

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Svitlana Reinish(ウクライナ)

タイトル: Reflections of Possibility
Reflections of Possibility
作品コンセプト

鏡を見るたびに、未開の可能性が広がる宇宙がそこにはある。あえて別の視点から見る瞬間をとらえ、夢と欲望のパノラマが広がり、探求され、実現されるのを待っている作品。

アーティスト紹介

ウクライナのメディア・アーティスト、アート・ディレクター、劇場デザイナー。テクノロジーと伝統的な視覚芸術の美学を融合させたデジタル作品に情熱を注ぐ。
プロジェクション・マッピング作品の制作を専門とし、劇場公演のビジュアル・デザイン、世界各地の音楽フェスティバルでのVJ、プライベート・イベントのビジュアル・ソリューションなどを手がける。演劇界でのキャリアは、オペラやバレエのビジュアル制作から始まり、後に舞台デザインへと多岐に渡る。クリエイターとしての活動の他、教師としてメディア・アートに関する講義を国際的に行っている。

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C.L.V.X(インドネシア)

タイトル: Polarhythm
Polarhythm
作品コンセプト

すべてのものには2つの側面があり、すべてのものにはそれぞれのサイクルがある。光と影の両方を映し出す鏡のように、物事の良い面を見ることができなければならない。人生には喜びと悲しみ、成功と失敗といった二面性がある。この二面性を認識することで、私たちはバランスと展望を保つことができる。鏡が私たちの姿を映し出すように、人生の経験は私たちの長所や成長すべき点を明らかにする。ポジティブな側面に焦点を当て、困難から学ぶことで、私たちは回復力と感謝の心を培うことができる。この考え方を受け入れることで、私たちは優雅さと楽観性をもって人生のサイクルを乗り切ることができ、あらゆる混沌の中に美を見出すことができる。

アーティスト紹介

ククルックスとしても知られるインドネシアの西ジャワ州バンドン出身のビジュアル・アーティスト。デジタル・ベースのビジュアル・アート全般(モーション・グラフィックス、アセット・モデリング、アニメーション、ビジュアル・ジョッキー、ビデオ・マッピング、ライブ・マルチメディア・ショー、NFTプロジェクトなど)に柔軟な専門知識と豊富な経験を持つ。ビジュアル・アーティストとして活躍する傍ら、インドネシアのビナ・ヌサンタラ大学(BINUS)のビジュアル・コミュニケーション・デザイン学部で教鞭をとる。
C.L.V.Xとは、「クリエイション、リテラシー、ビジュアライゼーション、そしてこれら3つの組み合わせ」(Xは交差するシンボル)を意味する。また、C.L.V.Xは「CLUX」(彼のニックネームであるKucluxの頭文字をとったもの)の別名でもある。

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Photonic Tonic(メキシコ)

タイトル: A Hundred Times
A Hundred Times
作品コンセプト

空間に多様な仮想的な形態を露呈させることで、知覚の多面的な性質を探求する作品。ある物体が百通りの異なる方法で見ることができ、それぞれの反射が独自の現実を構築する様子を示している。仮想的な体積を投影することで、空間と知覚の間の動的な関係が明らかにされる。各角度が新しい解釈を提供し、私たちの現実が無数の可能性から選択された構築物であることを強調している。視聴者に世界を形作る多様な視点を認識するよう問いかけ、空間、反射、知覚の相互作用についての深い考察を促す。

アーティスト紹介

空間とそれが知覚に与える影響を探求するデジタル・ライト・アーティスト。アートの進化への強い関心に基づいた破壊的なアプローチで、空間の可能性を広げ、既成概念に挑戦する。
ライティング・プログラミング、ビデオ・マッピング、ステージ・デザインなどのスキルを駆使し、新しいメディアを通して光と環境のユニークな相互作用を生み出し、没入感のある視覚体験を作り上げる。
光と意識の関係にインスパイアされた彼の作品は、従来の空間の概念を覆し、観る者を新たな次元と視点の探求へと誘う。
メキシコ・シティ出身。数々の国際フェスティバルに参加し、進化し続けるライト・アーティストとしての地位を確立。

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Dreamcatcher Studios(インド)

タイトル: Real Eyes. Realise. Real Lies.
Real Eyes. Realise. Real Lies.
作品コンセプト

「鏡よ鏡、一番幸せなのは誰?」
「誰もいない」
このファサードは、視覚的かつ感情的な旅として色彩で人間の感情のスペクトルを映し出す。喜びと愛の明るい色合いから始まり、
やがて不安が忍び寄り、恐怖と怒りの迷宮へと続く。
しかし、悲しみが怒りを洗い流し、受容と希望に兆しを見せ、喜びと愛のための余地を作る。
それが人生であり、感情の循環である。「感情のプリズム」である。

アーティスト紹介

設立6年のモーション・コンテンツ・スタジオ。魅惑的な音と光のショーからダイナミックなテレビコマーシャルまで、畏敬の念を抱かせるような体験を作り上げることを専門とする。スマートAR/VRソリューション、2D/3Dアニメーション、デジタルミュージアムキュレーション、プロジェクションマッピング、イベント・展示会コンテンツ、企業映画、テレビコマーシャルなどを手掛ける。
ストーリーテリングへの情熱を原動力とし、スクリーンや空間を越えて共鳴する物語を紡ぐ。17年以上の経験を持つディレクター、アマン・ジャジョリアが、クリエイティブ・ディレクター、プロデューサー、スクリプト・ライター、3Dアニメーター、コンポジター、VFXアーティスト、デジタル・ペインター、リサーチャー、リガー、3Dモデラーら30人のプロフェッショナルを率いる。

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VLOOPY(ルーマニア)

タイトル: Reflections Between Realms
Reflections Between Realms
作品コンセプト

鏡と反射という幽玄なテーマを探求し、来場者をパラレルワールドの魅力的な風景へと誘う革新的な作品。
それぞれのプロジェクションがポータルとして機能し、参加者を、生命が息づく緑豊かなジャングルから、空間や次元の認識を覆すミニマルな世界まで、多様な環境を浮き彫りにする反射的な出会いの一連の過程へと導く。

アーティスト紹介

パフォーミングアート、サウンドデザイン、プロジェクションマッピング、アートインスタレーション、ワンマンショーなどで10年以上の経験を持つ。大量のピクセルをスムーズなフレームレートで動かすことが可能。
サウンドデザイン、クオリティの高いビジュアル(vst, touchdesigner, comfyUI, resolume arena.)を得意とする。

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カジケン(日本)

タイトル: 鏡が映す物語
鏡が映す物語
作品コンセプト

対照的な異世界を表現するメタファーとしての「鏡」を作品に表現しました。
映像表現において私たちは、連なる映像素材に何らかの意味を感じます。例えば「走る少女」の映像の次に「炎」をつなげた場合と「花園」の場合では、まったく別のストーリーを想像します。このモンタージュの構造を、「映像の合わせ鏡」で物語を生み出す仕組みと捉えなおしました。
作品の中では、少女と兵士、パーティクルの花や炎、エッシャー風の空間といった映像を時間的・構図的に組み合わせ、合わせ鏡的に幻想的な世界観を生み出そうと試みました。

アーティスト紹介

西日本工業大学の様ざまなクリエイティブに挑戦する研究室です。

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Ari Dykier(ポーランド)

タイトル: Eternity
Eternity
作品コンセプト

鏡は現実を映し出し、二重像と対称性を作り出しているように見える。しかし、鏡の中に入るということが、別の宇宙を見つけることだとしたらどうだろう... 別の次元、あるいは想像力の内なる世界へ、より深く魂に入り込み、そこで己が何者であるかを経験し、どこへ向かっているのかを見ることができる。鏡は、我々が探している永遠へ到達するための最も手頃な方法なのかもしれない。鏡を別の鏡に映すことで、永遠そのもののイメージを得ることができるから。

アーティスト紹介

ポーランドを拠点に活動するビジュアル・アーティスト。 キャリアの大半は映像作家として活動している。2017年と2018年には、有名なポーランドのバロック・オーケストラ、アルテ・デイ・スオナトーリのコンサートのための映像制作プロジェクトを行った。
ライブ・シネマ・フェスティバルでは、現代音楽家エワ・リーブヒェンとのオーディオ・ビデオ・パフォーマンスを制作。
パッチラボ・フェスティバル2021では、スタニスワフ・レムの物語にインスパイアされたプロジェクトや、AR都市ゲームのためのアニメーションを制作。AVライブパフォーマンス、360°インスタレーション、AR、全天周、マッピング、ビデオクリップ、などを手掛ける。

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ruestungsschmie.de(ドイツ)

タイトル: REFRACTION³
REFRACTION³
作品コンセプト

「REFRACTION³」は、時間と知覚についての深い探求である。現在は歴史を映す鏡であり、未来は現在を映す鏡である。個人の知覚は、過去と未来のプリズムを通して屈折し、現実の理解は、過去と未来の歪んだ反響に過ぎないことを示唆している。この作品は、時間と空間の相互関係を示しており、因果関係と知覚の終わりのないダンスの中で、それぞれが他方を映し出し、屈折させている。

アーティスト紹介

先進的な考えを持つ建築家とメディアアーティストのチーム。建築教育と最先端テクノロジーを融合させ、世界の捉え方を再構築している。革新への情熱は、既成概念にとらわれない没入型のインタラクティブな体験を生み出す原動力となっている。

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Kentaro Tanaka(日本)

タイトル: Room 808
Room 808
作品コンセプト

とある建物の808号室には、不思議な鏡がある。その鏡は人のいない間に部屋中をうねり、形を変え、時に物を壊したりする。そんなユーモアにとんだ鏡の様子を観察する数分間のどうがを制作した。鏡の中の世界はどうなっているのか、実像と虚像の境目が織りなす不思議な記録。

アーティスト紹介

グラフィックデザイナー、CGアーティスト。学生時代、3DCGを用いたデザインに関心を持ち、独学で勉強を始める。植物や液体など、自然現象をテーマにしたグラフィックや映像の制作をおこなっている。新たなテクノロジーを活用しながら、既視感のない提案ができるデザイナーを目指し、日々勉強中。

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Elektrick.me(ブルガリア)

タイトル: ECHO
ECHO
作品コンセプト

音波の反射によって生じる音の繰り返し。
3Dマッピングと映画撮影技術の伝統的な混合物を通して、アイデンティティの二重性を探求するビデオ作品。光、液体、デジタル・プロジェクションの相互作用が、現実が揺らぎ、分裂する奇妙な環境を作り出す。反射する表面と流動的な媒体は、現実が幻想と曖昧になる自己認識の深淵を象徴している。 この作品は、私たちの中にある調和と不調和の間の緊張をとらえている。「Echo」は、観る者を瞑想的な空間へと誘い、自己反省の呪術的な美しさと、私たちの内なる世界の予測不可能な啓示を目撃するよう誘う。

アーティスト紹介

エンターテイメント、広告、様々なイベントに特別な体験を創造するアーティスト集団。ユニークなマルチメディアショー、3Dマッピング、モーショングラフィックス、インタラクティブ体験の制作を専門とし、テレビ、デジタル、イベント、広告のためのカスタムコンテンツを制作。
15年以上の実績を誇り、アジアやヨーロッパの一流企業や代理店から支持されている。

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Wong(中国)

タイトル: Clone
Clone
作品コンセプト

シンプルで反復的なグラフィックは、規則的な配置によって、しばしば予想外の絵を生成する。鏡は現実世界のクローンマスターであり、私たちはクローンツールを使用して、常に配置を繰り返し、素晴らしいダイナミックな絵を作成する。
偉大な芸術家(ヴィクトル・ヴァザルリ、ピエト・コーネリー・モンドリアン、草間彌生、OPアート...)に敬意を表します。

アーティスト紹介

中国出身の3DMAPPINGクリエイター。中国で開催される3DMAPPINGクリエイションコンペティションに参加し、コマーシャル作品を手掛ける。

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St.Frax(イタリア)

タイトル: Mindflection
Mindflection
作品コンセプト

「Mindflection」は鏡と反射をテーマに、人間の右脳(創造的)と左脳(理性的)の複雑な二面性を描いている。このプロジェクトでは、論理性や合理性を表す要素と、創造性や非合理性を表す要素を視覚的に交互に表現している。
建物は垂直方向に分割され、パーツが接続されると対称性が崩れる。左半球(見る人の右側では反転して見える)はモノクロームのアニメーションで描かれ、冷たい精密さと厳格な合理性を連想させる。右半球は、カラフルで流動的な要素で描かれ、予測不可能な形に変化し、生き生きとした創造性と自発性を表現している。

アーティスト紹介

(通称stfrax)ミラノ大学で哲学を学び、芸術、自然、思想の関係についての論文を発表。その後、アカデミア・モーホーレでグラフィックデザインを学び、Cpfバウアーでモーションデザインを専攻。
イベント、広告、コミュニケーションに焦点を当てたダイナミックなオーディオビジュアル制作グループであるUndici11のビジュアル・デザイナーとして大手企業のモーショングラフィック・キャンペーンを制作し、2022年のミラノ・ビューティー・ウィークのオープニング・パフォーマンスやミラノ・ピッコロ劇場でのショーのビジュアル・デザインを担当。
2023年から、ミラノのNumen Instituteで講師を務め、ジェネレーティブ・デザインとビデオマッピングを教えている。近年は、モーションデザインにおけるプロシージャルデザインとジェネレーティブデザインに重点を置き、常にクリエイティブの限界を押し広げている。

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Machineast(マレーシア&インドネシア)

タイトル: Reflective Ascension
Reflective Ascension
作品コンセプト

自己発見と個の進化を探求する、視覚を魅了するアニメーション。
ボールは自己認識を象徴し、増殖するにつれ、反射面と相互作用する。歯車や光沢のあるパイプを通り抜けるボールは、労働力と集団成長の複雑なダイナミクスを表現。

アーティスト紹介

デジタルアート集団。マレーシアのサンダカン出身のフィザは、東マレーシアのルーツを反映した鮮やかな色彩と魅惑的なアニメーションループを作品に吹き込んでいる。インドネシア・プカンバル出身のレザリアンドは、3D技術に長け、クリエイティブ・ディレクターとしての経験も豊富。共に革新的なデジタル・アート作品を制作し、NIKE、Apple、IBMといった著名なクライアントを魅了している。彼らの共同作品や個人作品は、シンガポール、マレーシア、ニューヨーク、中国の展覧会で展示され、現代のデジタル・アート・シーンに大きな影響を与えている。

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招待作品

Filip Roca(スペイン)

タイトル: RADIANT
RADIANT
作品コンセプト


オーディオビジュアル・プロジェクション・マッピング作品「RADIANT」は、光線が物体からどのように散乱するかを探求する作品。光は物体に衝突して初めて人間の目に見える。私たちの目に映るのは、光が物体の表面に与える衝撃である。
この現象にインスパイアされたこの作品は、絵画館のファサードをこの相互作用のキャンバスに変える。ファサードに現れる光の戯れは、新たな次元を創り出し、平凡な外観の捉え方を変える。
この作品は、古典的な3D CGIアニメーションとジェネレイティブ・エフェクトで構成されたデジタル・コラージュである。
全体的な美しさは、建築の幾何学的形状を利用したミニマルで大胆なビジュアルを特徴としている。色彩はシンプルで、ほとんどが白と黒の濃淡で構成。単色のグラフィックは、時に赤、オレンジ、黄、緑、紫、青の色相を見せる鮮やかな色収差現象へと発展する。ダイナミックなリズムを奏でるパートがあったり、ゆっくりとした映像が展開したりするなど作品のテンポと流れは多様である。
現代的な電子音が特徴的な音楽は、この作品のために特別に作られた曲である。
Visual Artist: Filip Roca
Sound Artist : Zarko Komar

アーティスト紹介


インディペンデント・デジタル・アーティスト。鮮烈に視覚に訴えかけてくるビデオマッピング作品で広く知られている。バルセロナとリスボンを拠点に、アニメーション、モーショングラフィックス、アートディレクションに10年以上携わる。2015年、建築ビデオ・プロジェクション、プロジェクション・マッピング、ライブ・ジェネレイティブ・ビジュアルに焦点を当てた個人プロジェクトに着手。それ以降、世界中で彼の作品が発表されている。
世界各国のフェスティバルやインスタレーション:Signal Festival(チェコ)、Fete des Lumieres Lyon(フランス)、Illuminate Adelaide(オーストラリア)、Intervals、Thyssen Bornemisza Madrid(スペイン)、Noor Riyadh(サウジアラビア)、Wonderspaces(アメリカ)、Fjord Oslo(ノルウェー)、Genius Loci Weimar(ドイツ)、iMapp(ルーマニア)、Krug Sveta Moscow(ロシア)、Night Lights、Sharjah Light Festival(アラブ首長国連邦)、Constellations de Metz(フランス)、Video Mapping Festival Lille(フランス)...などで作品を発表。また、この間、Animalux、The Macula、Hyperbinary、Bordos Artworks、Tigrelabなどのコレクティブやアーティストと共同制作を行う。

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Vali Chincișan(ルーマニア)

タイトル: En Garde Avant Garde
En Garde Avant Garde
作品コンセプト


「En Garde Avant Garde」は、西洋における日本の浮世絵の出現に影響された20世紀初頭の芸術家たちのスタイルの活気あるミックスを探求した作品。筆致、質感、色彩のダイナミックな動きを駆使し、伝統的な日本の美意識と西洋の近代芸術運動との出会いを捉え、異文化を鏡のように映し出す。マルセル・プルーストは、自身の作品に浮世絵を明確に引用しており、このテーマに深く共鳴している: 真の旅の発見は、 新しい風景を探すことではない。
新しい目で見ることなのだ。その結果、異文化間の対話と芸術の進化を際立たせる、魅惑的で挑発的な視覚体験が生まれる。

アーティスト紹介


1980年、ルーマニア、トゥルグ・ムレシュ生まれ。 ルーマニア、ブカレスト在住。
学歴
2003-2005 ビジュアルアーツ修士、 ブカレスト芸術大学
1999-2003 絵画科、ブカレスト芸術大学
1991-1999 トゥルグ・ムレシュ美術学校

革新的なテクノロジーと豊かな文化的物語を融合させた作品で知られるビデオマッピングを専門とするマルチメディア・アーティスト。光、サウンド、ビジュアル・ストーリーテリングの要素を統合し、没入感を生み出す彼のアートは、伝統的な境界を超越している。そのクリエイティブな才能で国際的な評価と数々の賞を受賞。2023年だけでも、ダブリン、東京、ワイマールの権威あるフェスティバルで1位を獲得し、世界中の多様な観客と共鳴する彼の能力を証明している。ブラジルとスペインでそれぞれ高い評価を受けた『Life is Eryfg』や『Urban Tree』などの作品に反映されているように、彼はキャリアを通じ、一貫してビデオマッピングの限界を押し広げ続けている。

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国際大会 審査員

石多未知行(日本)

クリエイティブディレクター、空間演出家、映像クリエイター

豊田啓介(日本)

東京大学生産技術研究所特任教授、NOIZ、gluon

川田十夢(日本)

AR三兄弟

西村真里子(日本)

株式会社HEART CATCH 代表取締役 プロデューサー CEO / Producer HEART CATCH Inc.

Antoine Manier(フランス)

Mapping Festival ディレクター(Director,Rencontres Audiovisuelles)

Filip Roca(スペイン)

デジタル メディア アーティスト

Vali Chincișan(ルーマニア)

Multimedia Artist specializing in Videomapping

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石多未知行(日本)

石多未知行(日本)

(一財)プロジェクションマッピング協会 代表、カラーズクリエーション(株)代表取締役
映像を光として捉え空間演出をするアーティストとして国内外で活動。
2011年にプロジェクションマッピング協会を設立し、世界最大級のプロジェクションマッピング国際大会や様々な企画を手掛ける。アート視点を持ったクリエイティブディレクター、プロデューサーとして、唯一無二の企画を多数生み出し、海外の国際祭典や国家事業での制作依頼、講演、審査員などにも多数招聘される国際的第一人者。

豊田啓介(日本)

豊田啓介(日本)

豊田啓介(とよだ けいすけ)
東京大学生産技術研究所特任教授、NOIZ、gluon
1972年、千葉県出身。1996~2000年、安藤忠雄建築研究所。2002~2006年、SHoP Architects(ニューヨーク)を経て、2007年より東京と台北をベースに NOIZ を蔡佳萱と設立、2016年に酒井康介が加わる。2017年、「建築・都市×テック×ビジネス」がテーマの域横断型プラットフォーム gluonを金田充弘と設立。大阪・関西万博2025 誘致会場計画アドバイザー(2017年~2018年)。建築情報学会副会長(2020年~)。大阪コモングラウンド・リビングラボ(2020年)。一般社団法人Metaverse Japan 設立理事(2022年~)。2021年より東京大学生産技術研究所インタースペース研究センター特任教授。

川田十夢(日本)

川田十夢(日本)

AR三兄弟。10年間のメーカー勤務で特許開発に従事したあと、2009年から開発ユニットAR三兄弟の長男として活動。芸能から芸術、空間から時間、六本木ヒルズから日本橋に至るまであらゆる領域を拡張している。J-WAVE『INNOVATION WORLD』が放送中、開発密着ドキュメンタリー『AR三兄弟の素晴らしきこの世界』がBSフジでたまに放送。WIREDで巻末連載中、書籍に『拡張現実的』『AR三兄弟の企画書』などがある。

西村真里子(日本)

西村真里子(日本)

日本IBM ITエンジニアとしてキャリアをスタート。グローバル言語検索タクソノミーで特許取得。後、アドビシステムズのフィールドマーケティングマネージャーに従事。2011年、クリエイティブ企業バスキュールにプロデューサーとして参画。カンヌライオンズ金賞受賞。2014年株式会社HEART CATCH共同創業。2020年米国ロサンゼルスにHEART CATCH LA共同創業。テクノロジー&クリエイティブのキャリアを活かし、企業や自治体の新規事業案件の企画に多く携わる。日米のスタートアップに投資しグロース支援、オペレーション支援を実施(J-Startupサポーター)。
内閣府日本オープンイノベーション大賞専門委員会委員、デジタル庁スピンオフWeb3研究会DAO”Dig DAO”メンバー。Art Thinking Collective(仏パリ / ビジネススクール ESCP)インストラクター。Forbes Japanオフィシャルコラムニスト。武蔵野美術大学 客員教授。浜松市フェロー。静岡県フェロー。


            Antoine Manier(フランス)

Antoine Manier(フランス)

Rencontres Audiovisuellesディレクター
1998年 短編映画の製作と配給を目的としたRencontres Audiovisuelles設立
2001年 短編映画、カンファレンス、オーディオビジュアル・ワークショップを統合しデジタル・クリエーションに特化したRencontres Audiovisuelles 映画祭を創設。同映画祭は2004年からは国際短編映画祭として継続中。同年、アニメーション映画専門の第二の映画祭Fête de l'anim'を立ち上げる。
2007年 フランスで唯一の短編映画専門の映画館L'hybrideをリールに設立
2010年代に入り、映像教育のためのシリアス・ゲーム、映画館における集団的インタラクション・システム、アーティスティック・レジデンスなど、様々な革新的プロジェクトに取り組む
2011年 ビデオ・マッピングに出会う
2017年 Rencontres Audiovisuelles内にマッピング分野の支援システム、研究、トレーニング、レジデンス、制作を組み合わせたVideo Mapping European Centerを設立
2018年 ビデオマッピングに特化した初のフェスティバル・ビデオマッピング・フェスティバル及び、国際的なマッピング業界初の専門家会議となったIBSIC会議を立ち上げる

Filip Roca(スペイン)

Filip Roca(スペイン)

インディペンデント・デジタル・アーティスト。鮮烈に視覚に訴えかけてくるビデオマッピング作品で広く知られている。バルセロナとリスボンを拠点に、アニメーション、モーショングラフィックス、アートディレクションに10年以上携わる。2015年、建築ビデオ・プロジェクション、プロジェクション・マッピング、ライブ・ジェネレイティブ・ビジュアルに焦点を当てた個人プロジェクトに着手。それ以降、世界中で彼の作品が発表されている。
世界各国のフェスティバルやインスタレーション:Signal Festival(チェコ)、Fete des Lumieres Lyon(フランス)、Illuminate Adelaide(オーストラリア)、Intervals、Thyssen Bornemisza Madrid(スペイン)、Noor Riyadh(サウジアラビア)、Wonderspaces(アメリカ)、Fjord Oslo(ノルウェー)、Genius Loci Weimar(ドイツ)、iMapp(ルーマニア)、Krug Sveta Moscow(ロシア)、Night Lights、Sharjah Light Festival(アラブ首長国連邦)、Constellations de Metz(フランス)、Video Mapping Festival Lille(フランス)...などで作品を発表。また、この間、Animalux、The Macula、Hyperbinary、Bordos Artworks、Tigrelabなどのコレクティブやアーティストと共同制作を行う。

Vali Chincișan(ルーマニア)

Vali Chincișan(ルーマニア)

1980年、ルーマニア、トゥルグ・ムレシュ生まれ。 ルーマニア、ブカレスト在住。
学歴
2003-2005 ビジュアルアーツ修士、 ブカレスト芸術大学
1999-2003 絵画科、ブカレスト芸術大学
1991-1999 トゥルグ・ムレシュ美術学校

革新的なテクノロジーと豊かな文化的物語を融合させた作品で知られるビデオマッピングを専門とするマルチメディア・アーティスト。光、サウンド、ビジュアル・ストーリーテリングの要素を統合し、没入感を生み出す彼のアートは、伝統的な境界を超越している。そのクリエイティブな才能で国際的な評価と数々の賞を受賞。2023年だけでも、ダブリン、東京、ワイマールの権威あるフェスティバルで1位を獲得し、世界中の多様な観客と共鳴する彼の能力を証明している。ブラジルとスペインでそれぞれ高い評価を受けた『Life is Eryfg』や『Urban Tree』などの作品に反映されているように、彼はキャリアを通じ、一貫してビデオマッピングの限界を押し広げ続けている。

実績
2023
「Astral Pathways」 Dublin Winter Lights 1位(ダブリン・アイルランド)
「Ancient Link」1minute Projection Mapping Competition 1位(東京・日本)
「Simetry Unveiled」Genius Loci Weimar 受賞(ワイマール・ドイツ)

2022
「Life is Eryfg」WeLight Floripa 第1位(フロリパ・ブラジル)
「Shards in the Self Shadow」Mapsion Festival 第3位 (ラウアンタイナ・フィンランド)

2019
「Hydrus」Lightup Festival 第3位(イアシー・ルーマニア)
「Build in Travel」 Novi Light Sensation 第2位(ノヴィ・リグレ・イタリア)

2018
「Urban Tree」サラマンカ大学特別賞 (サラマンカ・スペイン)
「[IN]fluenza」Kyiv Lights Festivaファイナリスト(キーウ・ウクライナ)

2009
「Urban Tree」Animest最優秀ルーマニア映画賞(ブカレスト・ルーマニア)

2005
サイバー・ヤング・クリエイティブ・カンヌ・ライオンズ(カンヌ・フランス)

2024
Genius Loci Weimar審査員(ドイツ)
国際重慶ライトアートフェスティバル(中国)
2023
Dublin Winter Lights (アイルランド)
SSA Mapping(ブラジル)
1minute Projection Mapping Competition (日本)
Genius Loci (ドイツ)
Spotlight(ルーマニア)
Cilac、重慶(中国 )
2022
WeLightFloripa(ブラジル)
Mapsion Festival、(フィンランド)
CosmoLights v.3,(ギリシャ)
2020
ACSE DATONG(中国)
2019
1minute Projection Mapping Competition 小田原城、(日本)
Kyiv Lights Festival(ウクライナ)
Lightup Festival(ルーマニア)
Novi Light Sensation,(イタリア)
2018
SSA Mapping(ブラジル)
Art Vision - Modern(ロシア)
Luz y Vanguardias (スペイン)
Kyiv Lights Festival(ウクライナ)

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副賞のプライズプレート

副賞のプライズプレート

受賞者に贈られるプライズプレートは、毎回その地域やテーマ の特色を活かした特別なデザインで制作されます。今回は「江戸切子」と「江戸組子」という東京が誇る二つの伝統工芸を組み合わせた特別な作品になっています。
江戸切子は、国内外で作品を数多く発表し、多くの受賞歴を持つ堀口切子の三代秀石を継承する堀口徹氏が手掛け、伝統工芸士として注目を集めるその作風は、モダンなデザインと細かなカットを積み重ねて描き出される繊細なガラスの表情がとても美しい輝きを放ちます。
組子は江戸組子建松の田中孝弘氏の手によるもので、伝統的な技術を活かしながら、自由な発想で現代のニーズにこたえる製品を次々と生み出しています。建具職人の最高の技といわれる組子は、その細かな木片から織り成される様々な模様の美しさ、わずかな狂いも許さない精巧さが圧巻です。
この両者の工芸技術と、テーマである鏡を融合させた特別なデザインのプライズプレートは、東京での世界的大会の最高の栄誉の象徴となります。