プロジェクションマッピング国際大会
1minute Projection Mapping Competitionは、2012年から始まった世界的にも歴史と権威ある、日本発のプロジェクションマッピング国際大会です。毎年異なる制作テーマの元、1分から1分59秒の短い映像で世界一の作品が競われます。
世界中のトップクリエイターから、新進の若手までが入り混じり、ハイレベルで個性豊かな作品を一度に見ることができる国内でも唯一無二の祭典です。
毎年この大会から新たなトップクリエイターが見出され、プロジェクションマッピングの今後のシーンに多大な影響をもたらすほど、世界中のマッピングクリエイター達から注目を集めています。
本年度は「Mirror:鏡」をテーマに、世界56の国または地域から278組ものエントリーが寄せられました。
ファイナリスト作品
テーマ: 『Mirror:鏡』
BBCDesign(日本)
OOOPStudio(イタリア)
RodarStudio(チリ)
凹凸工作室(中国)
Eloi Février(フランス)
Svitlana Reinish(ウクライナ)
C.L.V.X(インドネシア)
Photonic Tonic(メキシコ)
Dreamcatcher Studios(インド)
VLOOPY(ルーマニア)
カジケン(日本)
Ari Dykier(ポーランド)
ruestungsschmie.de(ドイツ)
Kentaro Tanaka(日本)
Elektrick.me(ブルガリア)
Wong(中国)
St.Frax(イタリア)
Machineast(マレーシア&インドネシア)
招待作品
Filip Roca(スペイン)
Vali Chincișan(ルーマニア)
国際大会 審査員
石多未知行(日本)
(一財)プロジェクションマッピング協会 代表、カラーズクリエーション(株)代表取締役
映像を光として捉え空間演出をするアーティストとして国内外で活動。
2011年にプロジェクションマッピング協会を設立し、世界最大級のプロジェクションマッピング国際大会や様々な企画を手掛ける。アート視点を持ったクリエイティブディレクター、プロデューサーとして、唯一無二の企画を多数生み出し、海外の国際祭典や国家事業での制作依頼、講演、審査員などにも多数招聘される国際的第一人者。
豊田啓介(日本)
豊田啓介(とよだ けいすけ)
東京大学生産技術研究所特任教授、NOIZ、gluon
1972年、千葉県出身。1996~2000年、安藤忠雄建築研究所。2002~2006年、SHoP Architects(ニューヨーク)を経て、2007年より東京と台北をベースに NOIZ を蔡佳萱と設立、2016年に酒井康介が加わる。2017年、「建築・都市×テック×ビジネス」がテーマの域横断型プラットフォーム gluonを金田充弘と設立。大阪・関西万博2025 誘致会場計画アドバイザー(2017年~2018年)。建築情報学会副会長(2020年~)。大阪コモングラウンド・リビングラボ(2020年)。一般社団法人Metaverse Japan 設立理事(2022年~)。2021年より東京大学生産技術研究所インタースペース研究センター特任教授。
川田十夢(日本)
AR三兄弟。10年間のメーカー勤務で特許開発に従事したあと、2009年から開発ユニットAR三兄弟の長男として活動。芸能から芸術、空間から時間、六本木ヒルズから日本橋に至るまであらゆる領域を拡張している。J-WAVE『INNOVATION WORLD』が放送中、開発密着ドキュメンタリー『AR三兄弟の素晴らしきこの世界』がBSフジでたまに放送。WIREDで巻末連載中、書籍に『拡張現実的』『AR三兄弟の企画書』などがある。
西村真里子(日本)
日本IBM ITエンジニアとしてキャリアをスタート。グローバル言語検索タクソノミーで特許取得。後、アドビシステムズのフィールドマーケティングマネージャーに従事。2011年、クリエイティブ企業バスキュールにプロデューサーとして参画。カンヌライオンズ金賞受賞。2014年株式会社HEART CATCH共同創業。2020年米国ロサンゼルスにHEART CATCH LA共同創業。テクノロジー&クリエイティブのキャリアを活かし、企業や自治体の新規事業案件の企画に多く携わる。日米のスタートアップに投資しグロース支援、オペレーション支援を実施(J-Startupサポーター)。
内閣府日本オープンイノベーション大賞専門委員会委員、デジタル庁スピンオフWeb3研究会DAO”Dig DAO”メンバー。Art Thinking Collective(仏パリ / ビジネススクール ESCP)インストラクター。Forbes Japanオフィシャルコラムニスト。武蔵野美術大学 客員教授。浜松市フェロー。静岡県フェロー。
Antoine Manier(フランス)
Rencontres Audiovisuellesディレクター
1998年 短編映画の製作と配給を目的としたRencontres Audiovisuelles設立
2001年 短編映画、カンファレンス、オーディオビジュアル・ワークショップを統合しデジタル・クリエーションに特化したRencontres Audiovisuelles 映画祭を創設。同映画祭は2004年からは国際短編映画祭として継続中。同年、アニメーション映画専門の第二の映画祭Fête de l'anim'を立ち上げる。
2007年 フランスで唯一の短編映画専門の映画館L'hybrideをリールに設立
2010年代に入り、映像教育のためのシリアス・ゲーム、映画館における集団的インタラクション・システム、アーティスティック・レジデンスなど、様々な革新的プロジェクトに取り組む
2011年 ビデオ・マッピングに出会う
2017年 Rencontres Audiovisuelles内にマッピング分野の支援システム、研究、トレーニング、レジデンス、制作を組み合わせたVideo Mapping European Centerを設立
2018年 ビデオマッピングに特化した初のフェスティバル・ビデオマッピング・フェスティバル及び、国際的なマッピング業界初の専門家会議となったIBSIC会議を立ち上げる
Filip Roca(スペイン)
インディペンデント・デジタル・アーティスト。鮮烈に視覚に訴えかけてくるビデオマッピング作品で広く知られている。バルセロナとリスボンを拠点に、アニメーション、モーショングラフィックス、アートディレクションに10年以上携わる。2015年、建築ビデオ・プロジェクション、プロジェクション・マッピング、ライブ・ジェネレイティブ・ビジュアルに焦点を当てた個人プロジェクトに着手。それ以降、世界中で彼の作品が発表されている。
世界各国のフェスティバルやインスタレーション:Signal Festival(チェコ)、Fete des Lumieres Lyon(フランス)、Illuminate Adelaide(オーストラリア)、Intervals、Thyssen Bornemisza Madrid(スペイン)、Noor Riyadh(サウジアラビア)、Wonderspaces(アメリカ)、Fjord Oslo(ノルウェー)、Genius Loci Weimar(ドイツ)、iMapp(ルーマニア)、Krug Sveta Moscow(ロシア)、Night Lights、Sharjah Light Festival(アラブ首長国連邦)、Constellations de Metz(フランス)、Video Mapping Festival Lille(フランス)...などで作品を発表。また、この間、Animalux、The Macula、Hyperbinary、Bordos Artworks、Tigrelabなどのコレクティブやアーティストと共同制作を行う。
Vali Chincișan(ルーマニア)
1980年、ルーマニア、トゥルグ・ムレシュ生まれ。 ルーマニア、ブカレスト在住。
学歴
2003-2005 ビジュアルアーツ修士、 ブカレスト芸術大学
1999-2003 絵画科、ブカレスト芸術大学
1991-1999 トゥルグ・ムレシュ美術学校
革新的なテクノロジーと豊かな文化的物語を融合させた作品で知られるビデオマッピングを専門とするマルチメディア・アーティスト。光、サウンド、ビジュアル・ストーリーテリングの要素を統合し、没入感を生み出す彼のアートは、伝統的な境界を超越している。そのクリエイティブな才能で国際的な評価と数々の賞を受賞。2023年だけでも、ダブリン、東京、ワイマールの権威あるフェスティバルで1位を獲得し、世界中の多様な観客と共鳴する彼の能力を証明している。ブラジルとスペインでそれぞれ高い評価を受けた『Life is Eryfg』や『Urban Tree』などの作品に反映されているように、彼はキャリアを通じ、一貫してビデオマッピングの限界を押し広げ続けている。
実績
2023
「Astral Pathways」 Dublin Winter Lights 1位(ダブリン・アイルランド)
「Ancient Link」1minute Projection Mapping Competition 1位(東京・日本)
「Simetry Unveiled」Genius Loci Weimar 受賞(ワイマール・ドイツ)
2022
「Life is Eryfg」WeLight Floripa 第1位(フロリパ・ブラジル)
「Shards in the Self Shadow」Mapsion Festival 第3位 (ラウアンタイナ・フィンランド)
2019
「Hydrus」Lightup Festival 第3位(イアシー・ルーマニア)
「Build in Travel」 Novi Light Sensation 第2位(ノヴィ・リグレ・イタリア)
2018
「Urban Tree」サラマンカ大学特別賞 (サラマンカ・スペイン)
「[IN]fluenza」Kyiv Lights Festivaファイナリスト(キーウ・ウクライナ)
2009
「Urban Tree」Animest最優秀ルーマニア映画賞(ブカレスト・ルーマニア)
2005
サイバー・ヤング・クリエイティブ・カンヌ・ライオンズ(カンヌ・フランス)
2024
Genius Loci Weimar審査員(ドイツ)
国際重慶ライトアートフェスティバル(中国)
2023
Dublin Winter Lights (アイルランド)
SSA Mapping(ブラジル)
1minute Projection Mapping Competition (日本)
Genius Loci (ドイツ)
Spotlight(ルーマニア)
Cilac、重慶(中国 )
2022
WeLightFloripa(ブラジル)
Mapsion Festival、(フィンランド)
CosmoLights v.3,(ギリシャ)
2020
ACSE DATONG(中国)
2019
1minute Projection Mapping Competition 小田原城、(日本)
Kyiv Lights Festival(ウクライナ)
Lightup Festival(ルーマニア)
Novi Light Sensation,(イタリア)
2018
SSA Mapping(ブラジル)
Art Vision - Modern(ロシア)
Luz y Vanguardias (スペイン)
Kyiv Lights Festival(ウクライナ)
副賞のプライズプレート
受賞者に贈られるプライズプレートは、毎回その地域やテーマ の特色を活かした特別なデザインで制作されます。今回は「江戸切子」と「江戸組子」という東京が誇る二つの伝統工芸を組み合わせた特別な作品になっています。
江戸切子は、国内外で作品を数多く発表し、多くの受賞歴を持つ堀口切子の三代秀石を継承する堀口徹氏が手掛け、伝統工芸士として注目を集めるその作風は、モダンなデザインと細かなカットを積み重ねて描き出される繊細なガラスの表情がとても美しい輝きを放ちます。
組子は江戸組子建松の田中孝弘氏の手によるもので、伝統的な技術を活かしながら、自由な発想で現代のニーズにこたえる製品を次々と生み出しています。建具職人の最高の技といわれる組子は、その細かな木片から織り成される様々な模様の美しさ、わずかな狂いも許さない精巧さが圧巻です。
この両者の工芸技術と、テーマである鏡を融合させた特別なデザインのプライズプレートは、東京での世界的大会の最高の栄誉の象徴となります。